儒教とは何か 増補版
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日本の葬式は仏式だが、「棺や位牌を拝む」 のは仏教ではなく儒教の考え
仏教の発祥であるインドは環境が過酷で、死は救済というような考え
一方、儒教の発祥である中国では、この世は楽しいと考えていた
五感の快楽を正しいと認める
表象文字を使っていることからもわかるように 「はじめにことば (神) ありき」 ではなく、「はじめに物ありき」
物事に即して事実を追って考えるという現実的発想
死を忌避する考え → 納得のいく死の説明をした集団が儒
魂と魄が融合している状態が生で、分離するときが死の状態
一度分離しても、魂を呼び戻して融合させると生の状態に戻る、という再生理論で死の恐怖や不安を解決
よくある招魂再生 : 儒はもともと霊を呼び戻す仕事をしていたシャマン
その先が儒の独特の部分 : 招魂儀礼を基にした一大理論体系
考により、子孫を生み、祖先・祖霊を再生せしめ、自己もいつの日か死を迎えて、子孫・一族の祭祀によってこの世に再生する